【07月06日】47歳・体重90kgの意地!スクワット100kg5セット完遂の光と、補助種目で見えた怪我予防のリアルな境界線

トレーニング記録

ホームジムの扉を開け、ひんやりとしたパワーラックのシャフトに触れる瞬間は、いつも独特の緊張感が走る。47歳、身長173cm、体重90kg、体脂肪率22%。客観的に見れば、お腹の出っ張りが気になる「小太りなおじさん」の体型だが、このずんぐりとした体躯は、スクワット200kg、ベンチプレス160kgという大きな目標を支えるための大切な土台でもある。年齢を重ねるごとに、筋力の向上スピードよりも怪我のリスクや疲労の蓄積スピードの方が勝ってしまう現実と闘いながら、今日も自分だけの静かな戦場でバーベルと向き合った。今回は、下半身を徹底的に追い込む「脚の日」のリアルな記録と、アラフィフならではの試行錯誤を綴っていく。

1. 今日のメニュー

本日のトレーニングは、下半身のベースとなる最大筋力と支持力を養うためのスクワットをメインとし、それに続く形で左右の筋力バランスを整えるブルガリアンスクワット、そして第二の心臓と呼ばれるふくらはぎを鍛えるカーフレイズという構成にした。しかし、メインのスクワットで想像以上にエネルギーを消耗したため、補助種目のボリューム調整を余儀なくされる結果となった。以下が本日の具体的なトレーニング内容である。

  • スクワット
    • 1セット目: 50 kg × 10 回 (ウォーミングアップ)
    • 2セット目: 50 kg × 10 回 (ウォーミングアップ)
    • 3セット目: 80 kg × 6 回 (ウォーミングアップ)
    • 4セット目: 80 kg × 6 回 (メインセット)
    • 5セット目: 100 kg × 5 回 (メインセット)
    • 6セット目: 100 kg × 5 回 (メインセット)
    • 7セット目: 100 kg × 5 回 (メインセット)
    • 8セット目: 100 kg × 5 回 (メインセット)
    • 9セット目: 100 kg × 5 回 (メインセット)
  • ブルガリアンスクワット
    • 1セット目: 20 kg × 3 回 (メインセット・途中断念)
  • カーフレイズ
    • 1セット目: 50 kg × 5 回 (メインセット・途中断念)

2. 気づきや調子

今日のスクワットは、ウォーミングアップの50kgの時点で、いつもより股関節周りに詰まり感があるように感じられた。アラフィフの体はとにかく潤滑油が回るまでに時間がかかる。173cmに対して90kgという体重は、パワーを発揮するには有利だが、自重による膝や股関節への初期負担も大きい。お腹の脂肪が邪魔をして、しゃがみ込みの軌道がわずかに外側にブレそうになるのを、しっかりと腹圧を意識することで修正した。バルサルバ法(息を大きく吸い込んでお腹を膨らませ、体幹を固定する呼吸法)を使い、トレーニングベルトを一段きつく締めて腹をベルトに強く押し付ける感覚を徹底する。これにより、腰椎への負担を極限まで減らすことができる。

メインセットである100kgに入ってからは、足裏全体の重心位置に集中した。親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点で地面を鷲掴みにするように踏みしめる。1セット目と2セット目は、体幹がガチッと噛み合い、軌道もブレずに綺麗にコントロールしてしゃがみ、立ち上がることができた。大腿四頭筋とお尻の大臀筋にしっかりと100kgの重みが乗っている感覚があり、挙上スピードも悪くなかった。
しかし、3セット目を過ぎたあたりから、47歳という年齢特有の「心肺機能の衰え」が牙を剥く。セット間のインターバルを3分取っているにもかかわらず、息が全く整わない。心臓がバクバクと脈打ち、肩に担いだバーベルがズシリと何倍にも重く感じられる。4セット目、5セット目はまさに精神力との闘いだった。立ち上がる瞬間に「うおっ!」と思わず泥臭い声が漏れたが、なんとか100kg×5セットを潰れることなく完遂できた。これに関しては、確実に筋力と神経系が成長している証拠だと、素直に喜びたい。

だが、その後の補助種目において、ホームジム運営者としての大きな反省と、中高年トレーニーとしての「リアルな危機管理」が必要な場面が訪れた。スクワットで下半身のエネルギーを完全に使い果たした状態で挑んだブルガリアンスクワット。ダンベル20kgを持ち、右足をベンチに引っかけ、左脚で1レップ、2レップとしゃがみ込んだ瞬間、右の股関節の奥と左膝の皿の下あたりに「ピキッ」とした嫌な張りと違和感が走った。
若い頃であれば「これくらい大丈夫、気合が足りないだけだ」と無理をして続けていただろう。しかし、47歳の今、この違和感は「これ以上やると、明日から歩けなくなるぞ」という体からの明確な警告サインである。ここで大怪我をしてしまえば、数ヶ月間のトレーニングが無駄になり、目標であるスクワット200kgへの道は完全に閉ざされる。私は躊躇なく、3レップ目でダンベルを床に置いた。1セットわずか3回での断念である。
続くカーフレイズも同様だった。50kgを担いでふくらはぎを伸縮させようとしたが、アキレス腱周りの疲労が激しく、安全なフォームを維持できないと判断。これもわずか5回、1セットで中止した。体脂肪22%の重い体を支えてスクワット100kgを5セットこなした脚には、もう余力が残っていなかったのだ。この「やめる勇気」こそが、怪我をせずにホームジムでトレーニングを長く継続するための、一次情報に基づいたリアルな知恵なのだと確信している。

トレーニング直後、全身から汗が噴き出し、喉がカラカラに渇いた状態でシャワー室へ向かう。頭をよぎるのは、冷蔵庫でキンキンに冷えているビールの姿だ。「今日はスクワットを限界まで頑張ったんだから、1缶くらいご褒美でもいいじゃないか」という甘い誘惑が、耳元で激しく囁いてくる。しかし、ここでアルコールを摂取してしまえば、せっかく限界まで追い込んで合成が始まっている筋肉が分解され、睡眠の質も低下してしまう。また、体脂肪22%の小太りおじさんから脱却するためにも、余計なカロリーは極力避けたい。プロテインのシェイカーを激しく振りながら、なんとか冷たい炭酸水を喉に流し込んでアルコールへの衝動をねじ伏せた。この小さな自制心の積み重ねが、いつか200kgのバーベルを挙げる原動力になると信じている。

3. 次へ改善点や目標

今回のセッションを通じて得られた最大の改善点は、「ウォーミングアップの充実」と「補助種目の選択肢の柔軟性」である。
まず、股関節の硬さやお腹周りの脂肪による動きの制限を解消するために、スクワットに入る前の動的ストレッチとフォームローラーによる筋膜リリースを、今後は最低でも20分は時間を割いて行う。特に股関節の可動域が広がれば、しゃがんだ際の骨盤の後傾を防ぎ、腰への負担をさらに軽減できる。47歳のリカバリー力を補うためには、トレーニングそのものと同じくらい、事前の準備運動と事後のセルフケアが重要になる。

次に、スクワット100kg×5セットをクリアした後のメニューの組み方だ。メインセットで脚が完全にアウトになっている状態で、ブルガリアンスクワットのような強烈なストレッチと関節負担がかかる種目を配置するのは、私の年齢と体重90kgという負荷を考えるとリスクが高すぎる。次回からは、スクワット後の補助種目として、より関節に優しくピンポイントでターゲット部位(大腿四頭筋やハムストリングス)を狙えるレッグエクステンションや、チューブを用いた低負荷・高回数のパンプ種目に切り替えることを検討したい。怪我をしないための「引き際」をマニュアル化し、その日の疲労度に応じて臨機応変にメニューを変更する柔軟性こそが、ホームジムのメリットを最大限に活かす方法である。

お酒の誘惑に対しても、より具体的な対策を用意する。トレーニング直後の炭酸水は大いに役立ったが、次回からはノンアルコールビールを常備し、脳を騙すことでさらにストレスなく筋肉の回復に専念できる環境を整えたい。
スクワット200kg、ベンチプレス160kgという壁は、決して生半可な気持ちで到達できるものではない。しかし、自分の体の声に真摯に耳を傾け、失敗や違和感から学び、一歩ずつ着実に進んでいけば、必ずこの小太りのアラフィフの体でも夢の重量を挙げてみせると信じている。今日の一歩は小さく、不格好で、途中で逃げ出した種目もあったかもしれない。それでも、私は前を向いてトレーニングを続ける。未来の栄光をこの手で掴むために、明日もまた、ひたむきに鉄塊を持ち上げ続ける。

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