1. 今日のメニュー
本日は、数あるトレーニングルーティンの中でも最も過酷であり、かつ避けては通れない「脚DAY(下半身強化日)」だ。私の最終的な目標である「スクワット200kg」を達成するためには、ただ重い重量をがむしゃらに担ぐだけでは到底届かない。それどころか、47歳というアラフィフの肉体には、怪我という致命的なリスクが常に隣り合わせで潜んでいる。そこで本日は、最近感じていた「右膝の違和感」と「ボトムポジションでの左右のバランスの悪さ」を徹底的にあぶり出し、修正することに特化したメニューを組んだ。
今日のトレーニングメニューの全容は以下の通りである。
【1. バックスクワット(フォーム重視・軌道確認)】
まずは全体の軸となるスクワットだ。今回は高重量に逃げることなく、動きの正確性を最優先した。
・ウォームアップ
バーのみ(20kg) × 10回 × 2セット
50kg × 10回 × 2セット
80kg × 6回 × 2セット
100kg × 3回
・メインセット(インターバルはきっちり3分)
100kg × 5回 × 5セット
【2. ブルガリアンスクワット(左右差の完全修正・自重)】
スクワットで生じているであろう「右重心への偏り」と「左の出力不足」を個別に矯正するための種目。あえてダンベルなどは持たず、自重のみで丁寧に行う。
・自重 × 左右各12回 × 3セット
【3. 自重カーフレイズ(スタミナ・土台強化)】
スクワット200kgを支えるためには、足裏からふくらはぎにかけての強固な土台が不可欠。最後の力を振り絞る高ボリューム設定だ。
・50回 × 5セット(トータル250回)
2. 気づきや調子
現在、私は身長173cm、体重90kg、体脂肪率22%という、世間一般で言えば立派な「小太り中年男性」の体型をしている。この90kgという自重は、スクワットをする際には大きな武器(重戦車のような安定感)になる一方で、関節、特に関節軟骨や腱にとっては恐ろしいほどの負荷となって跳ね返ってくる。最近、スクワットのボトム(一番深くしゃがみ込んだ局面)から立ち上がる瞬間に、右膝のやや内側にピリッとした軽い痛みを感じることがあった。
今日のスクワットでは、その痛みの原因を冷静に分析しながらバーベルを担いだ。
アップの80kgあたりから、注意深く足裏の感覚に意識を集中させてみる。すると、しゃがみ込むにつれて、私の体は無意識のうちに「痛みのない側」ではなく、むしろ慣れ親しんだ「筋力の強い右足側」に重心を乗せ、さらに右膝が内側に入る「ニーイン」の状態を引き起こしていることが判明した。これは非常に危険な兆候だ。右重心になることで右膝に過剰なストレスがかかり、それを補わんとさらにニーインが発生するという悪循環に陥っていたのだ。
そこでメインセットの100kgでは、以下の3点を徹底して意識した。
第一に、足の裏全体(特に親指の付け根、小指の付け根、踵の3点)で均等に地面をプレスすること。
第二に、しゃがむ際に膝を外側に開くイメージを持ち、大腿骨とつま先の方向を完全に一致させること。
第三に、体重90kgの腹圧を最大限に活かすため、ベルトがはち切れんばかりに息を吸い込み、体幹を強固に固定すること。
この修正意識を持ったところ、100kgの5×5は驚くほどスムーズに挙上できた。膝のピリッとした痛みも全く走らない。いかにこれまで、雑なフォームでごまかしながら挙げていたかを痛感させられた。
しかし、これだけで終わらせては片手落ちだ。スクワットの後に持ってきた「ブルガリアンスクワット」で、さらに自分の体の弱点が露呈した。
自重のみで行ったにもかかわらず、右脚を前にしたセットに比べて、左脚を前にしたセットの圧倒的な不安定さに愕然とした。左脚の時だけ、骨盤が後傾しそうになり、大腿四頭筋だけでなく中臀筋(お尻の外側)がすぐに悲鳴を上げる。これはまさに、普段のスクワットで左側をサボらせ、右側ばかりで立ち上がっていた証拠だ。
体重90kgの私にとって、片脚での自重ブルガリアンスクワットは、実質的に片脚へ45kg以上の負荷がかかっているようなもの。自重とはいえ、12回を3セット終える頃には、太ももとお尻がちぎれそうなほどの強烈なパンプ感に襲われた。
最後のカーフレイズでは、すでに足元がフラフラの状態。ふくらはぎを限界までストレッチさせ、収縮時にはつま先立ちで1秒キープ。これを1セット50回、地獄のような灼熱感に耐えながら5セットやり切った。終わった瞬間は、ホームジムの床に文字通り大の字に倒れ込んでしまった。今日もまた、自分の限界と不器用さに正面から向き合えた、極めて濃密な時間だった。
3. 次へ改善点や目標
今日の脚トレを通して得た最大の収穫は、「現状の最大筋力に頼るのではなく、左右のバランスと正しい関節の軌道を確保することが、結果的に高重量への近道である」と身をもって理解できたことだ。
47歳という年齢を考えれば、1回の大きな怪我は数ヶ月、最悪の場合は1年以上のブランクを意味する。ベンチプレス160kg、スクワット200kgという大きな目標を掲げている以上、焦りは禁物だ。
次回の脚トレに向けた具体的な改善点は以下の2点だ。
1つ目は、スクワットのウォーミングアップの段階から、必ず「アンクルモビリティ(足首の柔軟性)」を高めるストレッチを導入すること。右重心になってしまう原因の一つに、左足首の硬さからくるしゃがみの浅さがあると感じたからだ。足首の可動域を広げ、左右均等に深くしゃがめる土台を整える。
2つ目は、ブルガリアンスクワットの継続だ。今回の左右差の自覚は、私にとって大きな目から鱗だった。当分の間、メインのスクワットの後にこの「自重ブルガリアンスクワット」を必須種目として組み込み、左右の筋力差・出力差が完全に消失するまでやり込む。左のケツと内転筋が右と同等に使えるようになれば、スクワット200kgの世界が見えてくるはずだ。
そして何より、トレーニング後の今、私の最大の敵は「ビール」の誘惑だ。脚を限界まで追い込んだ後の冷えたアルコールは悪魔的な魅力を放っているが、ここで炭水化物とアルコールをドカ食い・ドカ飲みしてしまっては、体脂肪22%の小太りから脱却できない。プロテインをしっかり飲み、高タンパクな鶏胸肉とブロッコリー、そして炭酸水で喉を潤して、筋肉の超回復を最優先に促す選択をしよう。
47歳、まだまだ進化の途中。お腹の脂肪を少しずつ筋肉へと変えながら、目標のスクワット200kg、ベンチプレス160kgに向かって、一歩一歩、泥臭く泥臭く進んでいく。明日も自分に負けず、最高のトレーニングを積み重ねていこう!


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